哲学カフェに参加してみた。

「哲学カフェ」というものがある。哲学の本場(?)フランスではカフェに集まった職業も年齢も様々な人達が、一つお題を決めて、そのテーマについて「ああでもない、こうでもない」と議論することがよくあるらしい。

研究者や哲学の専門家ではなくても、普通の市井の人達が考察を深めることを大人の楽しみの一つとしているのかもしれない。確かに普段会うことがない人たちと、お互いの考えを話し合うって、楽しそうでワクワクしますよね。日本だとそういった場が生まれるところって、居酒屋くらいしかないような気がする。

インターネットで検索してみると、いくつかの団体が哲学カフェを主宰しているようである。大学で哲学を専攻している人達が多い。喫茶店などで行われているので、そのうちの一つに参加してみた。

集まった人数は15人ほど。その日のテーマは「人間の幸福は心の問題か?」というものだ。開催時間は2時間ということで、初参加の人もいればおなじみさんもいるらしい。職業も公務員からフリーターの人まで色々。最初、2時間も話が続くのかな?と思ったのだが、始まってみると、他の人の話に触発されて、自分一人でいたら出てこないような考えがうかんだりして、またそれをしゃべりたくなるので、かえって時間が足りないくらい。

一番面白く感じたのは、自分が普段いかに限られた人達としかコミュニケーションしていないかということ。家族、友達、趣味の仲間、職場の人。この人達とは、もうほとんどコミュニケーションのパターンが決まっていて、相手に理解してもらうために努力をする必要があまりない。でも、初対面の人の意見を聞くとか、自分の考えを深く説明しようとするって、普段は使わないエネルギーが必要になってくる。でもそういう訓練って必要だよな・・・と思いながら帰途についたのでした。